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オリジナル小説第五回目☆

「・・・何なの?」

透けている体を見ても、怖くなかった。

むしろ、どこか自分に似ていると思ってしまった。

「ねぇ・・・?」

『私はアヤメ。それしか覚えていない。』

「・・・いつから此処に?」

『ずっと前から。少なくともあなたが来る前から。』

「えっ・・・。」

嘘だろ?だって、ずっと一人だった。

どうなってるんだ?

『あなたに私が見えなかっただけ。今までは。』

「・・・今までは?」

『そう。私が見えるようになったの。・・・少なくとも私はずっと望んでいた。あなたが私を見てくれることを。』

どうなってるんだよ。意味わかんねぇ。

『ずっとあなたを見ていた。そのすさんだ瞳も心もね。』

「・・・なっ・・!」

オレに向かってふわりと微笑んだ彼女ーアヤメは、楽しそうだった。

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